アメリカのトランプ大統領は、タイヤメーカーのグッドイヤーが従業員に対してトランプ大統領のスローガンが書かれた帽子の着用を禁じたとして、この会社の製品を購入しないように呼びかけ、波紋を広げています。
トランプ大統領は19日、ツイッター上で、タイヤメーカーのグッドイヤーが従業員に対して、トランプ大統領の「アメリカを再び偉大に」というスローガンの書かれた帽子の着用を禁じたとして、「この会社のタイヤを購入してはならない」と投稿しました。
現地のメディアによりますと、発端はこの会社が従業員の研修で使ったとされる資料がインターネットなどで伝えられたこととみられていて、資料にはトランプ大統領のスローガンの書かれた服装の着用は禁止するなどと記されていたということです。
投稿を受けて、グッドイヤーはツイッターに「会社がつくった画像ではなく、研修の一部でもない」とする文章を掲載しました。
また、この件について野党・民主党の大統領候補のバイデン氏の陣営は、「トランプ大統領は国や経済よりもみずからの政治的利益を優先した」と批判するなど、波紋が広がりました。
一方、トランプ大統領はその後の会見でも、「恥ずべきことだ」と強く非難して大統領専用車のタイヤもほかのメーカーに変えると述べ、不満をあらわにしました。
このメーカーは、11月の大統領選挙で激戦が予想される中西部オハイオ州にあることからトランプ大統領が神経をとがらせているという見方も出ています。
-- NHK NEWS WEB