カジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致を進める横浜市は、新型コロナウイルスの影響で今月に延期していた実施方針の公表時期をさらに先延ばしすることになりました。
横浜市は、横浜港の山下ふ頭にカジノを含むIRを誘致する方針で、事業者の公募条件などを盛り込んだ実施方針の策定を進めています。
当初、実施方針は6月に公表する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大で職員の業務に影響が出るとして、時期を8月に延期していました。
これについて、横浜市の林文子市長は19日の記者会見で、IRに関する国の基本方針の策定が遅れていることに加え、今は再び拡大している感染への対策に注力する必要があるとして、実施方針の公表をさらに先延ばしすることを明らかにしました。
IRをめぐっては、アメリカの大手企業「ラスベガス・サンズ」が日本市場への参入を断念する考えを表明したほか、市民団体から誘致に反対する声も上がっています。
林市長は「今の状況では開業時期はかなり遅れると思うが、コロナが終息したあとの有力な経済活動の一つであり、将来的には必要だ」と述べ、誘致を進めていく考えを強調しました。
横浜市は、再び延期した実施方針の公表時期については明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB