ドイツのことし4月から6月までのGDP=国内総生産の伸び率は、最新の統計を反映した改定値が発表され、新型コロナウイルスの感染拡大による個人消費や輸出の低迷を受け、前の3か月に比べてマイナス9.7%と、過去最大の落ち込みになりました。
ドイツの連邦統計局は25日、ことし4月から6月までのGDPについて改定値を発表し、前の3か月に比べた伸び率は、実質でマイナス9.7%となりました。最新の統計を反映した結果、先月(7月)発表された速報値と比べると、0.4ポイントの上方修正となりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大による個人消費や輸出などの低迷で、四半期での統計を取り始めた1970年以降、最大の落ち込みであることは変わっていません。
また、今回のマイナス幅を年率に換算すると、マイナス33.5%で、同じ時期のユーロ圏全体やイギリスより打撃は小さかったものの、日本やアメリカを超える落ち込みとなっています。
一方でドイツでは、経済活動がほとんど制約されなくなったこともあり、この日発表された企業の景況感を示す指数は4か月連続で改善しています。
ただ、今月22日には新型コロナウイルスの1日あたりの新たな感染者数が2000人を超えるなど、感染が再び広がる傾向にあり、経済の先行きは依然、不透明なままです。
-- NHK NEWS WEB