新型コロナウイルスの影響で、売り上げが落ち込んだ事業者に国から支給される「持続化給付金」をめぐり、うその売り上げ台帳を提出して給付金をだまし取ったとして、名古屋市の男3人が逮捕されました。3人はほかにもおよそ400人のうその申請を代わりに行うなどして、4億円をだまし取った疑いがあるということで、警察が実態解明を進めています。調べに対し2人は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、いずれも名古屋市に住む、会社役員の守屋涼斗容疑者(26)と、会社役員、杉本雅彦容疑者(41)、自称、仲介業の藤井暉大容疑者(25)の3人です。
警察によりますと3人は、ことし5月、国の「持続化給付金」をめぐり、事業収入が大幅に減ったという、うその売り上げ台帳などを提出して、100万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
調べに対し杉本容疑者は容疑を認め、ほかの2人は容疑を否認しているということです。
警察によりますと、3人は、ほかにも知人などを通じて申請者を募り、SNSでやり取りしたうえで、うその申請を代わりに行うなどして、振り込まれた金の一部を手数料として申請者から受け取っていたとみられるということです。
3人が関わったうその申請は、愛知県の20代から30代の学生や会社員などを中心に、およそ400人にのぼるとみられ、4億円の給付金をだまし取った疑いがあるということで、警察が実態解明を進めています。
-- NHK NEWS WEB