みずほ証券は、東京証券取引所で主に新興企業が上場する市場の「ジャスダック」で25日、誤った買い注文を出したと発表しました。顧客の注文内容の確認が不十分だったことが原因で、およそ5500万円の売買が成立したということです。
発表によりますと、みずほ証券は25日、東証のジャスダックに上場している建設系のIT企業、「構造計画研究所」の株式の売買で、誤った買い注文を出したということです。
顧客は買い値を指定しましたが、誤って値段を指定しない、成り行きで買い注文を出し、高値で取り引きが成立しました。
また、株式の数も間違え、顧客の注文よりも多く買い付けたということです。
この誤った注文で、会社の発行済み株式の0.3%にあたる1万8700株、金額にして、およそ5500万円の売買が成立したとしています。
誤発注で買い付けた株式は、みずほ証券がすべて引き取り、顧客に損失は発生しないということです。
みずほ証券は、顧客の注文内容の確認が不十分だったとしたうえで「市場関係者の皆様様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。再発防止の徹底を図ります」とコメントしています。
みずほ証券は2005年にも、株式の価格と数を取り違えて売り注文を出す大規模な誤発注を起こし、当時、株式市場に大きな混乱をもたらしました。
-- NHK NEWS WEB