ドローンのように空を移動することができる「空飛ぶクルマ」を開発する東京のベンチャー企業が、愛知県豊田市で行っている有人での飛行試験の様子を報道陣に初めて公開しました。
トヨタ自動車の出身者などが創業した東京のベンチャー企業、「SkyDrive」は、「空飛ぶクルマ」の有人での試験飛行を去年12月から愛知県豊田市で行っています。
今回、実験の様子が初めて報道陣に公開され、この会社が開発した全長およそ4メートル、高さおよそ2メートルの機体にパイロットが乗り込みました。
そして、操縦かんを動かすと、機体の四隅につけられた8枚のプロペラが回転して2メートルほど浮かび、時速4キロの速さで試験空間を1周していました。
「空飛ぶクルマ」は交通渋滞の解消や物流サービスの効率化などにつながるとして、世界で開発が進められていて、会社によりますと有人飛行試験に成功したのは、国内ではこの会社が初めてだということです。
この会社では2023年度から大阪などで、タクシーサービスを始める計画で、2028年度からは自動運転の空飛ぶクルマの実用化を目指すとしています。
「SkyDrive」の福澤知浩代表取締役は「飛んでいるところを見ると、どんな感じで生活が変化するのかや、モビリティの変化を実感すると思う。一緒になって、空飛ぶクルマが当たり前に普及するような世界を作りたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB