ソフトバンクグループは、子会社の通信大手ソフトバンクの株式の一部、21%分を売却します。手元の資金の拡充が目的だとしていて、売却額はおよそ1兆4000億円に上るとみられます。
発表によりますと、ソフトバンクグループは、携帯電話事業などを手がける子会社ソフトバンクの株式およそ21%分を来月、証券会社に売却します。
価格は公表していませんが、28日の終値を基に計算すると、1兆4700億円に上ります。
昨年度の決算で巨額の赤字を計上したソフトバンクグループは、財務の改善に向けて、出資する子会社の株式など、これまでに目標額の95%に当たる4兆3000億円分の資産の売却を行いました。
今回の売却の理由について、会社では、新型コロナウイルスの影響で株式市場の環境が不透明なため、手元の資金をさらに拡充する必要があると考えたためだと説明しています。
これによって、子会社ソフトバンクへの出資比率は40%余りに下がり、過半数を下回りますが、引き続き子会社としての位置づけは変わらず、追加で売却する予定はないとしています。
-- NHK NEWS WEB