「日本航空」は、7年前に経営破綻したあと国から経営面で監視を受け、新たな路線の開設などが事実上制限されてきましたが、その期間が今月末で終了します。これを受けて会社では、来月に、去年全日空が就航した羽田とニューヨークを結ぶ路線に参入することにしていて、国内の航空大手2社の競争が激しくなりそうです。
日本航空は、7年前の平成22年1月に経営破綻したあと採算の合わない国内外の路線からの撤退や1万6000人に上る大幅な人員削減などで経営の立て直しを進めた結果、昨年度の決算では最終利益が1700億円を超えました。
ただ、再建に当たって企業再生支援機構から3500億円に上る出資を受けるなど公的な支援を手厚く受けたことから、国から経営面で監視を受け、新たな路線の開設などが事実上制限されてきました。
その期間が、今月末で終わることになり、日本航空は来月1日に羽田とニューヨークを結ぶ路線を、およそ39年ぶりに開設することにしています。
この路線には、全日空が去年10月に一足早く就航していて、日本航空の参入で国内の航空大手2社の競争は激しくなりそうです。
日本航空は、来月下旬に新たな中期経営計画を策定することにしていて、大幅に縮小した国際線を再び拡大していくのか、また他社との提携や新たなビジネスを打ち出すのか、動向が注目されます。
-- NHK NEWS WEB