ニューヨーク株式市場のダウ平均株価を構成する銘柄が、31日から入れ替えられます。石油大手のエクソンモービルが除外される一方、IT大手のセールスフォース・ドットコムが新たに入り、アメリカの産業界でIT関連企業が一段と重みを増したとも指摘されています。
ダウ平均株価は、「優良株」と呼ばれる30社の株価をもとに算出されていて、このうち3社が31日の取り引きから入れ替えられます。
新たに組み入れられるのは、法人向けのデータ管理などを手がける「セールスフォース・ドットコム」、製薬の「アムジェン」、それに、産業機械の「ハネウェル・インターナショナル」の3社です。
一方、除外されるのは、「エクソンモービル」、製薬の「ファイザー」、それに、防衛機器の「レイセオン・テクノロジーズ」です。
このうちエクソンモービルはエネルギー関連の巨大企業で、現在の30社の中では最も古く、1928年からダウを構成していました。
今回の銘柄入れ替えにあたってダウを算出する「S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズ」は「新しいタイプの企業を組み入れ、アメリカ経済をより反映させた」としていて、アメリカの産業界でIT関連企業が一段と重みを増したとも指摘されています。
-- NHK NEWS WEB