チェコの上院議長らが台湾を訪問していることについて、中国の王毅外相は「1つの中国の原則に異議を唱えるということは、14億人の中国人の敵になることだ」と述べ、強く非難しました。
30日から台湾を訪問しているチェコのビストルチル上院議長は、31日は台北で開かれた経済フォーラムに出席し、チェコと台湾の企業どうしの協力を深めたいという考えを示しました。
チェコで大統領に次ぐ地位の上院議長が台湾を訪問していることに、中国の王毅外相は、訪問先のドイツでコメントし「台湾は中国領土の不可分の一部で、台湾の問題に関して1つの中国の原則に異議を唱えるということは、14億人の中国人の敵になることであり、国際的な背信行為だ」と述べ、強く非難しました。
また、王毅外相は「チェコの上院議長が公の場で中国を挑発したことと、背後にいる反中国勢力を決して座視することはない。深刻な代償を払わせる」として、チェコの上院議長と、それを支持するアメリカのトランプ政権を念頭に強くけん制しました。
中国は国交を結んでいる各国に対し、台湾との政治的な交流は認めておらず、今回のチェコの上院議長の訪問について、繰り返し反対する考えを表明していました。
上院議長は1日、台湾の議会にあたる立法院で演説する予定で、中国のさらなる反発が予想されます。
-- NHK NEWS WEB