東京都は、3年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、環境に優しい都市をアピールしようと、都営バスの一部の路線に燃料電池バスを導入し、今月下旬から営業運行を始めることになりました。
都は3年後の東京大会に向け、大手自動車メーカーが開発した燃料電池バス2台を導入し、今月21日から、千代田区の東京駅丸の内南口と、江東区の東京ビッグサイトを結ぶ路線で営業運行を始めます。
6日は、東京・江東区にある都営バスの営業所に小池知事が訪れ、導入する燃料電池バスなどを視察しました。
小池知事は、燃料電池バスが、車に充てんした水素と空気中の酸素を反応させて発生した電気でモーターを駆動させることから、走行中に二酸化炭素を排出しないことなどについて、都の担当者から説明を受けていました。
このあと小池知事は、燃料電池バスに乗って乗り心地を確かめながら、江東区の民間企業が運営する水素ステーションも視察しました。
視察のあと小池知事は「とても静かで、乗り心地は快適だった。都としても段階的に台数を増やすことにしており、次世代のエネルギーとして大変期待している」と話していました。
都は、東京大会のある平成32年度までに、合わせて70台の燃料電池バスを導入することにしています。
-- NHK NEWS WEB