インド洋の島国、スリランカの沖合を航行中の大型タンカーで火災が発生し、軍などが消火作業にあたるとともに、およそ27万トンに上る積み荷の原油が流出するおそれがあるとして警戒を強めています。
スリランカ軍によりますと、日本時間の3日午前4時半ごろ、スリランカの東方沖およそ70キロを航行中の大型タンカー「ニュー・ダイヤモンド」の機関室付近で爆発があり、火災が発生しました。
タンカーには23人が乗り組んでいて、これまでに、いずれもフィリピン人の船員1人がけがをしたほか、1人の行方が分からないということです。
タンカーはパナマ船籍で、インド国営の石油会社がチャーターし、原油およそ27万トンを積んでクウェートからインドに向かっていたということです。
スリランカ海軍の艦船やインドの沿岸警備隊などが出動し、消火作業を進めていますが、火災は原油を積んでいる区画にまで広がりつつあり、原油が海に流出するおそれがあるとして警戒を強めています。
インド洋では、ことし7月、島国モーリシャスで日本の貨物船から大量の重油が流出する事故が起きています。
-- NHK NEWS WEB