台風10号の接近を受けて、九州地方や中国地方にある自動車や電機、精密機器メーカーなどの工場では、従業員の安全を確保するため相次いで週明けの7日の操業取りやめを決めています。
このうち「トヨタ自動車九州」は、福岡県宮若市にある完成車の工場と、エンジンや部品を作る福岡県内の2つの工場で、7日の昼間の稼働を取りやめることを決めました。
夜間の稼働については、改めて判断するとしています。
「ホンダ」は、バイクを生産している熊本県にある熊本製作所の稼働をとりやめます。
大手精密機器メーカー「キヤノン」は大分県と長崎県、それに宮崎県にある4つの子会社の7工場で、週明け7日の操業を取りやめることを決めました。
これらの工場では、デジタルカメラやプリンターのインクなどを生産していて、操業は別の日に振り替えることにしています。
電機メーカーの三菱電機も半導体を製造している福岡県と熊本県の工場と非常用発電システムなどを製造する長崎県の工場で7日の操業を取りやめることを決めました。
三菱重工業も、長崎県にある長崎造船所や山口県にある下関造船所、それに広島県にある広島製作所では、従業員に対して出社をせず在宅勤務か休暇の取得を呼びかけています。
このほか、造船大手「ジャパンマリンユナイテッド」の熊本県にある有明事業所や大型クレーンを生産する「三井E&Sマシナリー」の大分県にある大分工場も7日の操業を取りやめるとしています。
-- NHK NEWS WEB