牛角などを展開する外食大手のコロワイドが、定食チェーンの大戸屋ホールディングスに対して期限を延期して実施していたTOB=株式の公開買い付けは株式の保有比率が目標を上回る47%程度となり、敵対的TOBが成立する見通しとなりました。
コロワイドは、大戸屋ホールディングスの株式の19%余りを持つ筆頭株主で、大戸屋の子会社化を目指して先月25日を期限にTOB=株式の公開買い付けを実施していました。
この買い付けは大戸屋が反対したことから敵対的なTOBに発展しましたがコロワイドは期限までに少なくとも45%の株式を保有するまで買い増すとしていた目標に達することができませんでした。
このため株式の保有比率の目標を40%に引き下げたうえで、買い付けの期間を、8日までに延長していました。
これについてコロワイドは8日、最終的な結果は集計中としながらも、公開買い付けによって保有比率が目標を上回る47%程度となる見込みで、TOBが成立する見通しになったと発表しました。
大戸屋は全国で定食チェーンを展開していますが新型コロナウイルスの影響などでこのところ業績の不振が続いています。
コロワイドはTOBの成立で株式の保有比率を大幅に高め大戸屋の経営に深く関与することなり、今後、コスト削減など、経営の改善をどう進めるかが課題になります。
-- NHK NEWS WEB