新型コロナウイルスの感染拡大が続いていたことし7月、家電量販大手では脱毛器などの美容家電がよく売れたということです。エステ店の利用を控えた人などが自宅で使用するために購入したとみられています。
家電量販大手のビックカメラによりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、グループ全体の売り上げはことし3月以降2割から1割落ち込みましたが、6月ごろからは持ち直したということです。
ことし7月によく売れたのは、光を当てることで体毛が除去できる美容家電の1つ、脱毛器で去年の同じ時期と比べて金額ベースで2倍ほど売れたということです。
新型コロナウイルスの影響でエステ店への利用を控えて自宅で美容に励む人が増えたためとみられています。
このほか、白物家電も売れていて去年の同じ時期と比べて、冷蔵庫は1.2倍、ドラム式洗濯機は1.3倍売れたということです。
政府による現金10万円の一律給付が買い替えを後押ししたのではないかとみられています。
さらに学校の臨時休校で子どもが自宅にいる時間が増えたのをきっかけに食事を簡単に楽しめるようにとホットプレートの売れ行きも好調だということです。
ビックロビックカメラ新宿東口店の佐々木透さんは「家電製品の売れ筋を見ていても新型コロナウイルスの影響が色濃く出ているのを感じます。こうした時期だからこそ家にいる時間を何とか楽しみたいという消費者の気持ちが消費動向に表れていると思う」と話していました。
-- NHK NEWS WEB