フランスの自動車大手プジョー・シトロエンがGM=ゼネラル・モーターズの子会社、ドイツのオペルを買収することで合意したと発表しました。これによって販売台数は大幅に増え、ヨーロッパでは2番目の規模となります。
プジョー・シトロエンは6日、パリ市内で記者会見を開き、アメリカのGMが傘下に置くドイツメーカー、オペルを買収することでGM側と合意したと発表しました。
生産規模の拡大で競争力を高めるのが狙いで、買収総額は、GMのヨーロッパでの金融事業も含め22億ユーロ(日本円で2600億円余り)だということです。
プジョー・シトロエンは去年の世界の販売台数が315万台でしたが、オペルを加えるとおよそ430万台に増えることになり、ヨーロッパではフランスのルノーを抜き、ドイツのフォルクスワーゲンに次ぐ2番目の規模になります。
一方、GMにとってオペルはヨーロッパ事業の大きな柱でしたが、長い間不振が続いていて、GMは今回の売却により、事実上、ヨーロッパ市場から撤退することになります。
記者会見したプジョー・シトロエンのタバレスCEOは「オペルの経営はわれわれの支援によって劇的に改善する」と述べ、オペルを2020年までに黒字に転換させたいとの考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB