静岡県のJR浜松駅にある誰でも弾くことができるピアノは、新型コロナウイルスの影響で、およそ5か月にわたって演奏できなくなっていましたが、9日、利用が再開され、早速演奏を楽しむ人の姿が見られました。
浜松市にあるJR浜松駅の改札内には、地元の楽器メーカー「河合楽器製作所」が、去年7月からグランドピアノを展示し、誰でも自由に演奏することができましたが、新型コロナウイルスの影響でことし4月から演奏できなくなっていました。
しかし、県内の新たな感染者数が減少傾向にあることから、9日夕方から、およそ5か月ぶりに演奏できるようになりました。
メーカーの担当者がピアノの弦の張り具合などを調整し、消毒液やマスクの着用などを呼びかけるパネルを設置して再開すると、早速演奏を楽しむ人の姿が見られました。
浜松市に住む20代の大学生の男性は「この日を待ちわびていた。5か月ぶりだったのでとても楽しかった」と話していました。
河合楽器製作所の広告宣伝課の伊藤裕之課長は「5か月ぶりに演奏を楽しんでもらえる環境を提供できてうれしい。感染症対策を講じたうえで楽しんでほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB