「ウシオ電機」の創業者として半世紀以上にわたって経営トップを務め、政府の経済財政政策の立案にも関わった牛尾治朗氏が体力の衰えを理由に10日付けで会社の取締役を退任しました。今後は名誉相談役として経営の助言などを行うとしています。
牛尾治朗氏は、昭和39年にウシオ電機を創業して以降、社長や会長として50年以上にわたって経営トップを務め、ことし5月、「信頼できる経営体制が整った」として代表取締役会長を退任しました。その後は取締役相談役を務めていましたが、10日付けで取締役も退任しました。
会社によりますと、89歳となる牛尾氏本人から経営の責任を負う体力がなくなったという申し出があったということです。今後は名誉相談役として会社の経営に直接的に関わらない形で助言などを行うということです。
牛尾氏は平成7年から4年間、経済同友会の代表幹事を務めたほか、平成13年からは経済財政諮問会議の民間委員を務めるなど、政府の経済財政政策の立案にも関わってきました。
-- NHK NEWS WEB