全国の税関がことし6月までの半年間に偽ブランド品などとして輸入を差し止めた件数は、3年ぶりに1万5000件を超えました。財務省は、新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控えてネット通販を利用する動きが広がり、模造品の輸入も増えているとみています。
財務省によりますと、ことし6月までの半年間に、偽ブランド品などとして輸入を差し止めた件数は1万5344件で、去年の同じ時期と比べて18.7%増えました。
上半期で1万5000件を超えるのは3年ぶりだということです。全体の86%は中国から持ち込まれたもので、種類別では、衣類が最も多い4663件、次いで、財布やバッグが4626件、時計が2342件などとなりました。
このほか、日本国内のメーカーが製造しているマスクや、東京オリンピックのメダルなどの模造品もあったということです。
差し止め件数が増えたことについて、財務省は、新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控えてネット通販を利用する動きが広がり、模造品の輸入も増えているとみて取り締まりを強化することにしています。
-- NHK NEWS WEB