「ドコモ口座」を通じた預貯金の不正引き出し問題で、確認された被害は合わせて120件、2500万円余りに広がりました。去年10月から被害が出ていたこともわかり、過去にさかのぼれば被害がさらに増える可能性もあるとしています。
NTTドコモは、ドコモ口座を通じて不正に預貯金が引き出される被害について、14日午前0時の時点で、全国の11の銀行で120件、被害額は2542万円に上っていることを明らかにしました。
また、不正な預貯金の引き出しは、NTTドコモの契約者以外でもドコモ口座を開設できるようになった直後の、去年10月から起きていたことがわかったということで、会社は過去にさかのぼれば被害はさらに増える可能性もあるとしています。
一方、これまでの調査で不正に引き出された預貯金は、電子決済の「d払い」でたばこや高額の家電の購入に充てられていたとみられ、NTTドコモは何者かが購入したものを転売して現金に換えたのではないかとみています。
ドコモ口座と連携している35の銀行のうち22行では現在、銀行口座から預貯金を引き出してドコモ口座にチャージするといった、口座間の送金を停止しています。
そのほかの13の銀行ではセキュリティーが確保されているとして、口座間の送金を継続していて、NTTドコモとしてもドコモ口座のサービス自体を停止する考えはないとしています。
-- NHK NEWS WEB