息子を名乗る男から「会社のキャッシュカードが入ったかばんをなくした」と電話を受けた神奈川県伊勢原市の83歳の女性がおよそ3000万円をだまし取られ、警察は詐欺事件として捜査するとともに不審な電話に注意するよう呼びかけています。
警察によりますと、14日午前10時ごろ伊勢原市に住む83歳の女性の自宅に息子を名乗る男から電話があり、「会社のキャッシュカードが入ったかばんをなくした。会社の支払いがあり、7000万円が必要だ」と現金を要求してきました。
電話は短時間に何度もかかってきて、同僚を名乗る男が、「息子さんはのどの調子が悪く病院に行く」と言って、別の男に現金を渡すよう指示したということです。
話を信じた女性は、このあと自宅を訪れた20代から30代くらいの男に、自宅に保管していた現金およそ3000万円を手渡してしまったということです。
女性は1人暮らしで、現金を渡した直後に話を聞いた娘が不審に思い通報したということで、警察は詐欺事件として捜査しています。
伊勢原市内では、14日、ほかにも「息子を名乗る男から不審な電話があった」という通報が1件あったということで、警察は、「親族などを名乗り、現金を要求するような電話があった場合は、詐欺を疑って、すぐに警察に通報してほしい」と注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB