アメリカのトランプ大統領は、国内で開発が進む新型コロナウイルスのワクチンについて、テレビ番組の中で「ワクチンが手に入るまでもう少しだ。3、4週間かもしれない」と述べ、11月の大統領選挙まで2か月を切る中、開発は順調に進んでいるという認識を強調しました。
トランプ大統領は15日、アメリカのABCテレビが主催した有権者との対話集会の番組に出演し、この中で国内の製薬会社などが開発を進めているワクチンについて「前の政権では、FDA=食品医薬品局などがワクチンの使用を認めるまでに何年もかかっていただろう。われわれはワクチンが手に入るまでもう少しだ。3、4週間かもしれない」と述べました。
トランプ政権は、11月の大統領選挙を前に新型コロナウイルス対策の成果を示したい考えで、アメリカでは、ワクチンの許可や承認の申請を急ぐよう製薬会社に政治的な圧力がかけられているのではないかとも指摘されています。
こうした中、アメリカとイギリスの製薬大手など9社は今月8日、共同宣言を発表し、安全を最優先に開発を進める姿勢を強調しています。
-- NHK NEWS WEB