ホームセンター業界で新たな再編の動きです。
「ホーマック」などを全国で展開する「DCMホールディングス」が、首都圏を中心に店舗を展開する「島忠」に対してTOB=株式の公開買い付けを行い、傘下に収める方向で最終的な調整を進めていることが明らかになりました。
実現すればグループ全体の売り上げが業界首位となります。
関係者によりますと、「ホーマック」や「カーマ」など全国に600を超える店舗を展開する「DCMホールディングス」は、首都圏を中心に「ホームズ」を運営する「島忠」に対してTOBを実施し、50.1%を超える株式を取得して傘下に収める方向で最終調整を進めています。
両社の年間の売り上げを単純に足し合わせると、およそ5700億円となり、TOBが成立すればグループ全体の売り上げは2位以下を大きく引き離して業界首位になります。
ホームセンターの業界は、店舗数の増加が続く一方、国内市場は伸び悩み、ドラッグストアやネット通販などとの競争も激化しています。
DCMとしては、新型コロナウイルスの感染拡大で消費スタイルが大きく変わる中、家具なども取り扱う島忠を傘下に収めることで、品ぞろえを充実させるとともに、新たな生活様式にあわせた商品の開発を進めるなどして、競争力を高めるねらいがあります。
一方、島忠にとってはDCMが全国各地に展開する販売ネットワークをいかして、強みを持つ家具などの販売を強化し、業績の拡大につながる可能性があります。
-- NHK NEWS WEB