21日のヨーロッパの株式市場は、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることへの警戒感から株価が大幅に値下がりしています。また、外国為替市場ではリスクを避けようと円を買う動きが強まり、円相場はおよそ半年ぶりの円高水準となっています。
日本時間の21日夕方、週明けの取り引きが始まったヨーロッパの株式市場では、新型ウイルスの感染再拡大への警戒感から株価が大幅に値下がりしています。
主な市場の株価指数は、日本時間の午後6時半時点で先週末の終値と比べて
▽ロンドン市場でおよそ3%、
▽ドイツのフランクフルト市場でおよそ2.7%、
▽パリ市場でおよそ2.6%、
それぞれ値下がりしています。
また、外国為替市場では、株安などを背景にリスクを避けようという動きから、ドルを売って比較的安全とされる円を買う動きが強まり、円相場は1ドル=104円ちょうどまで値上がりしました。
これはことし3月以来、およそ半年ぶりの円高水準です。
市場関係者は「感染が再拡大しているイギリスで再びロックダウンの措置がとられるのではないかといった警戒感が週明けになって一段と強まっていて、投資家の間でリスクを避けようという動きが広がっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB