週明けのニューヨーク株式市場は、ヨーロッパ市場の下落の流れを引き継いで、ダウ平均株価が一時900ドル以上、値下がりするなど、大幅に下落しました。
21日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて509ドル72セント安い、2万7147ドル70セントでした。
この日は、大きく下落していたヨーロッパ市場を引き継いで、取り引き開始直後から大きく値下がりし、値下がり幅は、一時、900ドルを超えました。
市場では、ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることに加え、欧米の大手銀行が長期にわたって資金洗浄に関わっていたとする報道が出たことや、IT関連企業をめぐる米中の対立などが不安材料だとして、幅広い銘柄に売り注文が広がりました。
さらに、連邦最高裁判所の女性判事が亡くなったことを受けて、後任を巡り、アメリカ議会で与野党が対立していることと、その影響で、新型ウイルスに対応した追加の経済対策にめどが立たないことも景気の先行きへの懸念を強めました。
市場関係者は、「ダウ平均株価が先週まで3週間値下がりを続けるなか、週明けに、いわゆる『悪材料』がそろう形となった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB