東京・江戸川区にある食品加工会社の工場で、新たに従業員73人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、これでこの工場での感染確認は78人になりました。
会社では、24日から工場の稼働を停止し、改めて消毒作業をすることにしています。
感染が確認されたのは、江戸川区にある「タカラ食品工業葛西工場」です。
区によりますと、この工場では、今月9日に40代の従業員の女性が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、その後、さらに4人の感染が相次いで確認されていました。
その後、会社が、濃厚接触者にあたらない従業員も含めて、工場内の300人余り全員を対象にPCR検査を行うなどしたところ、24日までに新たに73人の感染が分かり、これでこの工場での感染確認は合わせて78人になりました。
重症者はいないということです。
会社によりますと、この工場ではサンドイッチをつくっていて、出社時には検温をしていたほか、製造ラインでは、マスクや手袋、それに防護服などを着て作業にあたっていたということで、こうした場所以外の休憩室などでの感染が疑われるということです。
保健所は感染者の集団=クラスターが発生したとみて感染経路などを調べています。
タカラ食品工業は、24日の昼ごろから工場の稼働を止めていて、近く改めて消毒作業を行うということで、NHKの取材に対し、「従業員への周知も含めて感染対策を今まで以上に徹底し、安心できるものを提供したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB