宅配大手の佐川急便を傘下に持つ「SGホールディングス」と「日立物流」は、新型コロナウイルスの影響で、物流業界を取り巻く環境が大きく変化したとして、4年前に行った資本業務提携の内容を見直し、経営統合を見送ることを明らかにしました。
佐川急便を傘下に持つ「SGホールディングス」と「日立物流」は、4年前に資本業務提携をしたうえで、経営統合に向けた協議を続けてきました。
しかし、新型コロナウイルスの影響でネット通販の利用が増えるなど、物流業界を取り巻く環境が大きく変化したことを理由に、経営統合の協議を当面、見送ると発表しました。
両社によりますと、SGホールディングスは現在、29%を保有する日立物流の株式のうち、数%を残して売却し、日立物流は、保有する20%の佐川急便の株式すべてをSGホールディングスに譲渡するとしています。
一方、物流センターやトラックの相互利用や人事交流などは、続けるとしています。
-- NHK NEWS WEB