大手旅行会社の「エイチ・アイ・エス」は、新型コロナウイルスの影響で旅行の需要が落ち込んだことから、来月まで1年間の決算で318億円の最終赤字となり、株式の上場以来、初めての赤字に陥る見通しになったと発表しました。
「エイチ・アイ・エス」が25日、発表した来月まで1年間のグループ全体の業績予想によりますと、売り上げは去年のおよそ半分の4240億円、最終的な損益は318億円の赤字となる見通しです。
年間の決算で最終赤字に陥るのは、2002年に株式を上場して以来、初めてです。
新型コロナウイルスの感染拡大で各国が入国制限を実施し、主力の海外ツアーを中止したり、国内でも旅行の需要が大きく落ち込みました。
経営の立て直しに向けて、国内外にあるおよそ530の店舗のうち、国内を中心に80から90店舗を今後1年で閉鎖するほか、給与やボーナスを減額して経費の削減を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB