83歳の知人女性の遺体をおととし、浜松市内の山中に遺棄したとして逮捕された40代の男女2人が、女性とその息子のキャッシュカードを使って繰り返し現金を引き出し、400万円余りを盗んだとして起訴されていたことがわかりました。女性の口座には年金が振り込まれ続けていて、警察は2人が年金を狙ったとみて詳しく調べています。
住所不定、無職の森下昌也容疑者(47)と、浜松市東区の無職、小出佳奈美容疑者(49)は、おととし2月ごろ、浜松市天竜区の山中に知人の高梨ひさよさん(当時83)の遺体を遺棄したとして、死体遺棄の疑いで、24日、逮捕されました。
遺体に目立った外傷はなく、死後数年が経過していたということです。
2人は、すでに亡くなっている高梨さんの息子のキャッシュカードを使って、去年6月からことし4月にかけてATMから現金およそ60万円を引き出し盗んだとして逮捕・起訴されていますが、ほかにも、高梨さんのカードも使うなどして、ATMから合わせて400万円余りを引き出し盗んだとして、今月、起訴されていたことが新たにわかりました。
高梨さんの口座には年金が振り込まれ続けていて、警察は2人が年金を狙ったとみています。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。
一方、森下容疑者は、24日に面会した関係者に「遺体の遺棄は、小出容疑者と亡くなる前の高梨さんの息子に頼まれた。息子の車に遺体が載せられていて、自分は場所の選定とスコップを準備しただけだ」などと主張したということです。
警察は今後、本格的に2人の取り調べを行い、詳しいいきさつを調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB