独自消費電力が少ない次世代の半導体の開発を後押しするため、経済産業省は、開発に取り組む企業や大学などに対して助成金を出すことになりました。
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、デジタル技術を駆使して生活の利便性を高めたり企業の生産性を上げたりするDX=デジタルトランスフォーメーションの取り組みが加速しています。
その一方で、消費電力の大幅な増加が見込まれることから、電気料金や環境への負荷をどう抑えるかが課題となっています。
このため、経済産業省は、消費電力が少なく、工場の産業用ロボットから自動車やエアコンまで幅広く使われる次世代の半導体の開発を後押しすることになりました。
原料に「酸化ガリウム」を使う次世代の半導体は、従来のものと比べて消費電力を大幅に抑えることが期待できるため、企業や大学などが開発を進めていて、助成金を出して開発を支援し国内産業の競争力の強化につなげたい考えです。
経済産業省は、これらに必要な経費およそ21億円を来年度予算案の概算要求に盛り込むことにしています。
-- NHK NEWS WEB