多くの業界でロボットの導入が進む一方、食品業界では繊細さが求められる「盛りつけ」の工程を中心に、導入の遅れが指摘されています。こうした中、食品やコンビニ大手など10社余りが連携して、「盛りつけ」専用のロボットの開発を目指すことになりました。
総菜などの製造の中でも特に「盛りつけ」の工程では、形や柔らかさなどが異なる食材を多く扱ううえ、見た目を美しく整える繊細さも求められることから、ロボットの導入が遅れていると指摘されています。
こうした中、食品大手のキユーピーやコンビニ大手のファミリーマート、それにロボットメーカーやAI=人工知能のベンチャー企業など13社が、経済産業省の支援を得て、さまざまな食材を認識して盛りつける、アーム型のロボットの開発を目指すことになりました。
さらに、ロボットの盛りつけが消費者にどの程度受け入れられるか分析し、ロボットの盛りつけを補うパッケージの方法も検討します。
キユーピーの荻野武テクニカル・フェローは「密集した職場で、1人でもコロナにかかると工場全体が閉鎖するリスクがある。社会インフラである食の提供を続けるためにも、機械化を進めたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB