センサーで飲食店の客席の配置を読み込んで料理の配膳を行うロボットをIT企業が開発し、店員の負担軽減や、人と人の接触が減り、新型コロナウイルスの感染リスクを下げることにもつながると期待されています。
ロボット開発を手がけるソフトバンクロボティクスは、28日に都内で新しいロボットを発表しました。
前方に取り付けたセンサーで客席の配置を読み込んで、店内の地図データを作成し、従業員が料理を運ぶ席を指定すると、障害物をよけながら料理を運んでいきます。
トレーに乗せた料理を客が持ち上げると、ロボットはちゅう房の近くに戻っていく仕組みで、従業員が配膳のため店内を繰り返し移動する負担を軽減できるということです。
多くの飲食店では新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、客席の間を透明のシートで仕切るなど対策を行っていますが、開発した会社では、配膳をロボットに任せれば店員と客の接触が減り、感染リスクをさげられるのではないかとしています。
会社では来年1月から、飲食店向けにロボットの貸し出しを始めることにしています。
ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長は「従業員の負担軽減に加えて、人どうしの接触を極力減らすことに貢献できる。ホテルや倉庫での活用も検討したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB