日銀が発表した短観=企業短期経済観測調査で、大企業製造業の景気判断を示す指数はマイナス27ポイントと、過去2番目の大幅な落ち込みとなった前回調査から7ポイント改善しました。悪化に歯止めはかかりましたが、新型コロナウイルスの影響で景気判断は依然として厳しい水準が続いています。
日銀の短観は国内の企業およそ9500社に3か月ごとに景気の現状などを尋ねる調査で、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた指数で景気を判断します。
今回の調査は8月下旬から先月末にかけて行われ、大企業の景気判断の指数はマイナス27ポイントと、リーマンショック直後に次ぐ過去2番目の大幅な落ち込みとなった前回調査から7ポイント改善しました。
2017年の12月以来、2年9か月ぶりの改善となり、悪化に歯止めはかかりましたが景気判断は依然として厳しい水準が続いています。
また、前回調査で過去最大の下げ幅を記録し、マイナス17ポイントまで落ち込んでいた大企業の非製造業の景気判断は、5ポイント改善して、マイナス12ポイントでした。
-- NHK NEWS WEB