去年、アイベックスエアラインズの旅客機で、機内の気圧が異常に下がり、酸素マスクが降りたトラブルの調査結果がまとまりました。
国の運輸安全委員会は、操作は手順書どおりでトラブルは避けられなかったと推定されると結論づけ、機体の製造会社は操作手順書を改訂しました。
去年10月、アイベックスエアラインズのボンバルディアの旅客機、CRJ700型機が、仙台から福岡に向かっている途中、島根県の上空で機内の気圧が異常に下がって酸素マスクが降りるトラブルがあり、国の運輸安全委員会は事故につながりかねない重大インシデントとして原因を調べ1日、結果を公表しました。
調査報告書によりますと、機長は操縦室の窓にひび割れのようなものを発見し、窓の損傷が見つかった際の操作手順書どおり手動で気圧を下げていて、トラブルは避けられなかったと推定されると結論づけました。
操作手順書が窓の損傷の程度や飛行高度にかかわらず、一律に気圧を下げるようになっていたためで、これを受けて機体の製造会社は操作手順書を改訂しました。
ひび割れのようなものは、損傷ではなく窓の強度の低下はなかったとしています。
-- NHK NEWS WEB