生命保険大手の第一生命は、山口県で営業を担当していた元社員が高金利の特別な運用があると架空の取り引きを持ちかけ、複数の客などからおよそ19億円を不正に集めていたと発表しました。
第一生命によりますと、元社員は山口県周南市にある拠点の営業担当だった80代の女性で10年以上にわたって少なくとも21人からおよそ19億円を集めていたということです。
元社員は、30%の利息が付く「特別枠」で運用するなどと架空の取り引きを持ちかけ、不正を続けていたということです。
会社ではこの元社員をことし7月に懲戒解雇するとともに、警察に刑事告発したとしています。
また、元社員と取り引きしていた客を訪問して被害を確認し、不正に集めた資金の一部を暫定的に会社が立て替えて支払う対応などをとったとしています。
第一生命は「お客さまならびに関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます。今後も警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止をはかるべく、真摯(しんし)に取り組んで参ります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB