「ホーマック」などを全国で展開する「DCMホールディングス」は、首都圏を中心に店舗を展開する「島忠」を完全子会社化することを目指し、TOB=株式の公開買い付けを行うと正式に発表しました。
実現すればグループ全体の売り上げが業界首位となります。
発表によりますと、「ホーマック」や「カーマ」など全国に600を超える店舗を展開する「DCMホールディングス」は、首都圏を中心に「ホームズ」を運営する「島忠」に対して、今月5日からTOBを実施します。
完全子会社化を目指すとしていて、買収にかかる金額は最大で1600億円余りと見込んでいます。
島忠はこのTOBに賛同するとしています。
両社の年間の売り上げを単純に足し合わせるとおよそ5700億円となり、TOBが成立すればグループ全体の売り上げは、2位以下を大きく引き離して業界首位になります。
DCMとしては、新型コロナウイルスの感染拡大で消費スタイルが大きく変わる中、家具なども取り扱う島忠を傘下に収めることで、品ぞろえを充実させるとともに新たな生活様式に合わせた商品の開発を進めるなどして、競争力を高めるねらいがあります。
一方、島忠にとっては、DCMが全国各地に展開する販売ネットワークを生かして、強みを持つ家具などの販売を強化し、業績の拡大につなげたい考えです。
ホームセンターの業界では、ことし6月、新潟県の「アークランドサカモト」が「LIXILビバ」の買収を決めるなど、再編の動きが活発になっています。
-- NHK NEWS WEB