「ナノ・ユニバース」などのブランドを展開するアパレル大手のTSIホールディングスの、ことし8月までの半年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大でデパートが臨時休業した影響などで売り上げが大きく落ち込み、最終損益が144億円の赤字となりました。
TSIホールディングスが発表したことし8月までの半年間の決算は、売り上げが562億円と、去年の同じ時期を31%下回りました。
新型コロナウイルスの感染拡大でデパートが休業し、販売の機会が減ったことが大きな原因で、最終損益は144億円の赤字となりました。
この時期の赤字は2年ぶりで、赤字額は過去最大です。
会社は、来年2月までに国内外の122店舗の閉鎖と300人規模の人員削減を行うことを決めています。
合わせて発表した来年2月までの1年間の業績見通しは、営業損益が178億円の赤字となるものの、所有する不動産の売却などで最終利益は5000万円の黒字を見込んでいます。
TSIホールディングスの大石正昭取締役は「取り扱う商品の選び方とともに売り方を転換し、ネット通販を伸ばしていくことが重要だ。利益の中身の質を上げていきたい」と述べ、ネット分野の強化で業績を立て直したい考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB