アメリカ大統領選挙の投票日まで1か月となりました。
世論調査では、民主党のバイデン前副大統領がリードしていて、トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染し入院したことが選挙戦終盤の情勢にどのように影響するかが焦点です。
アメリカ大統領選挙は、来月3日の投票日まで1か月となりました。
政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、全米を対象にした世論調査の支持率の平均値は、2日現在、
▽トランプ大統領が43.1%、
▽民主党のバイデン前副大統領が50.1%で、
バイデン氏が7ポイント、リードしています。
また、大統領選挙の勝敗を左右するとされる、ペンシルベニア州やフロリダ州といった6つの激戦州での支持率の平均値でも、バイデン氏が3.5ポイント、リードしています。
こうした中、トランプ大統領は新型コロナウイルスに感染して入院し、執務は病院から続けるとしているものの、選挙戦や政権運営への影響は避けられない見通しとなりました。
調査会社の「ギャラップ」によりますと、アメリカが直面する最も重要な問題は何かを有権者に尋ねたところ、先月の時点では、政権のリーダーシップの欠如と、新型コロナウイルスが、ともに25%で最も多く、次いで人種差別の問題が13%となっています。
政権の指導力や新型ウイルスへの対応に有権者の関心が集まる中、トランプ大統領が感染し、入院を余儀なくされたことを有権者がどう捉え、選挙戦終盤の情勢にどのように影響するかが焦点となっています。
-- NHK NEWS WEB