働く人たちに景気の実感を聞く、先月の景気ウォッチャー調査は、デパートの売り上げが振るわなかったなどとして、2か月連続で悪化しました。
景気ウォッチャー調査は、内閣府が小売店の店員やタクシーの運転手など2000人余りに3か月前と比べた景気の実感を聞いて、毎月、指数化しているものです。
それによりますと、景気の現状を示す先月の指数は48.6で、前の月より1.2ポイント低下し、2か月連続で悪化しました。
これは、中国の旧正月=春節が1月末から始まったことで、2月のデパートの売り上げに影響したという声や、電機メーカーで設備投資を先送りする状況が続いているといった声が寄せられたことなどによるものです。
ただ、内閣府は、景気は「持ち直しが続いているものの、引き続き、一服感が見られる」という基調判断を据え置きました。
一方、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は50.6と、月末の金曜日に早めの退社を促す「プレミアムフライデー」が消費を押し上げる期待などから、1.2ポイント上昇し、3か月ぶりに改善しました。
-- NHK NEWS WEB