磁気治療器のオーナー商法などで、多額の資金を集め経営破綻した「ジャパンライフ」をめぐる詐欺事件で、元会長らが逮捕されてから初めてとなる債権者集会が開かれ、元会長の個人資産がおよそ200万円しか見つかっていないことなどが報告されました。
健康器具販売会社「ジャパンライフ」の元会長、山口隆祥容疑者(78)と次女で元社長のひろみ容疑者(48)ら14人は、勧誘した顧客から出資金合わせて8000万円余りをだまし取ったとして、先月、詐欺の疑いで逮捕されました。
「ジャパンライフ」は3年前に経営破綻しましたが、山口元会長とひろみ元社長についても、東京地方裁判所で破産手続きが進められていて、5日は2人の債権者を対象にした集会が逮捕後、初めて非公開で開かれました。
被害対策弁護団によりますと、集会では破産管財人が元会長の個人資産は202万円しか見つかっていないと説明したうえで「新たな財産が見つかる見通しはない」として、これをおよそ200人の債権者に配当して破産管財業務を終えると報告があったということです。
この額は債権総額の0.016%にすぎないということです。
集会の後の記者会見で、被害対策弁護団の石戸谷豊弁護士は「資金の流れが解明されないまま終了したのは納得がいかない。今後、警察の捜査で新たな財産が発見される可能性もあり、追加の配当が得られるよう引き続き取り組んでいきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB