福島県いわき市の温泉リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」を運営する会社は、新型コロナウイルスの影響で利用客が減っていることから、東京本社を廃止するほか全社員の冬のボーナスを50%削減することなどを発表しました。
福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズは、新型コロナウイルスの影響でことし4月からおよそ3か月間休館し、利用客が大きく減少していて、運営する常磐興産はことし8月に発表した第1四半期の決算で、14億8100万円の最終赤字となっていました。
こうした状況を受けて、会社では5日の取締役会で経営改善策をまとめ、いわき市のほかに東京に置いていた本社機能を来年3月までに廃止することにしています。
東京本社には営業部門などで働く60人ほどの社員がいますが、段階的にいわき市に全社員を集めて業務の効率化を図るということです。
また、社長が30%、常務は20%など、取締役9人の報酬を来年6月までカットするほか、全社員800人ほどのことしの冬のボーナスを50%削減することにしています。
常磐興産は「今回の事態は、創業以来最大の危機だ。東京本社にいた職員がスパリゾートハワイアンズの現場やお客様に触れることで新たなサービスの創造をねらいたい」としています。
-- NHK NEWS WEB