携帯電話の基地局の設置工事を請け負っている、東京の通信工事会社が架空の外注費を計上するなどの方法で、1億4000万円余りの所得を隠していたとして、東京国税局は脱税の疑いで告発しました。
告発されたのは、東京・台東区の通信工事会社「アルファエンタープライズ」と發田一弘前代表(46)です。
信用調査会社などによりますと、この会社は携帯電話各社の基地局の設置工事などを請け負って、売り上げを伸ばしていました。
しかし、関係者によりますと、取引先の会社に架空の請求書を作成させて、実態のない工事の外注費を計上するなどの方法で、所得を少なく申告していたということです。
脱税で得た資金は、發田前代表の遊興費などの支払いに充てられたと見られています。
東京国税局は、こうした方法で、おととし9月までの3年間に1億4000万円余りの所得を隠し、法人税、およそ3900万円を脱税したとして、これまでに会社と發田前代表を法人税法違反の疑いで東京地方検察庁に告発しました。
取材に対して、アルファエンタープライズは「国税当局の指示に従って修正申告をして、納税を済ませました」としています。
-- NHK NEWS WEB