茨城県ひたちなか市で、生後1か月の長女に暴行を加え死亡させたとして28歳の父親が逮捕された事件で、母親が家庭訪問をした保健師に対し「長女がなかなか寝つかなくて、夫も自分もいらいらする」などと話していたことが市への取材でわかりました。
ひたちなか市田彦の会社員、小沼勝容疑者(28)はことし7月、自宅で生後1か月だった長女の舞香ちゃんをドアにたたきつけるなどの暴行を加え死亡させたとして殺人の疑いで逮捕され、7日、身柄を検察庁に送られました。
これまでの調べに対し、殺意は否認していますが暴行については認め「泣きやまなかったから殴った」などと供述しているということです。
ひたちなか市によりますと、舞香ちゃんの退院直後から3回にわたって保健師らが自宅を訪問するなどの支援を行っていましたが、亡くなる4日前に訪問した際に母親は「長女がなかなか寝つかなくて、夫も自分もいらいらする」などと話していたということです。
一方、小沼容疑者がいないところで保健師が虐待の有無について尋ねたところ、母親は「ない」と答えたということです。
これまでの調べで、舞香ちゃんは亡くなるまでの1週間余りの間に暴行を受けたとみられ、警察は母親が止められなかったとみて詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB