去年、横浜市の京急線の踏切で立往生していたトラックと電車が衝突した事故で、トラックを運行していた千葉県の会社が、12件の法令違反があったとして、関東運輸局から事業停止60日間の行政処分を受けました。
去年9月、横浜市神奈川区の京急線の踏切で立往生していたトラックと電車が衝突し、トラックの運転手の67歳の男性が死亡したほか、電車の乗客など30人以上がけがをしました。
横浜市にある関東運輸局が、トラックを運行していた会社、千葉県香取市の「金子流通サービス」を立ち入り検査したところ、貨物自動車運送事業法や道路運送車両法などに12件の違反が見つかりました。
この会社が、運転手への指導や健康状態の確認などを行う運行管理者や車両の整備管理者を配置していなかったことなどを確認したということです。
同じ経営者の別の会社でも同様の法令違反が見つかり、関東運輸局は、それぞれ事業停止60日間の行政処分としました。
事業停止は、許可取り消しの次に重い処分です。
事故の原因は国の運輸安全委員会が調査しているほか、警察が死亡したトラックの運転手を過失運転傷害などの疑いで捜査しています。
-- NHK NEWS WEB