EU=ヨーロッパ連合は、自動車のエアコンなどに使う部品の価格をめぐって、日本の大手自動車部品メーカー4社を含む6社が不当にカルテルを結び、EUの独占禁止法に違反したと発表しました。
EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会は8日、日本とヨーロッパの大手自動車部品メーカー合わせて6社が、2005年から2009年にかけて、自動車のエアコンの圧縮機・コンプレッサーやエンジンの冷却に使う部品の価格をめぐり、不当にカルテルを結び、EUの独占禁止法に違反したと発表しました。
6社に含まれる日本企業は、デンソー、パナソニック、サンデン、それにカルソニックカンセイの4社で、このうちカルテルの実態を最初に認めて報告したデンソーとパナソニックについては制裁金を免除されましたが、サンデンは日本円でおよそ78億円、カルソニックカンセイはおよそ2億円の制裁金をそれぞれ支払うよう命じられました。
ヨーロッパ委員会のベステアー委員は、8日の記者会見で、「部品のカルテルによって自動車メーカーだけでなく消費者も損失を被った。ヨーロッパ市場だけでなくアジア市場にも影響したおそれがあり、日本の当局と調査を続けている」と述べました。
-- NHK NEWS WEB