ことしのノーベル平和賞の受賞者が、日本時間の9日夕方、発表されます。受賞者の予想には、報道の自由の擁護に取り組む国際的なNPOや、新型コロナウイルスの対応にあたっているWHO=世界保健機関の名前が挙がっています。
毎年、ノーベル平和賞の受賞者を予想しているノルウェーの「オスロ平和研究所」はことしの有力候補として、3つの団体と複数の個人を挙げています。
このうち最有力の候補として、報道の自由の擁護に取り組む国際的なNPO「CPJ=ジャーナリスト保護委員会」を挙げ、紛争地や強権的な体制下での情報発信や、フェイクニュースに対する信頼できる情報の必要性を強調したうえで、「受賞すれば国際社会に報道と言論の自由の重要性を訴える決定的なメッセージになる」としています。
また、ロシアの野党勢力の指導者で神経剤で襲われたとされるアレクセイ・ナワリヌイ氏や中国で長年ウイグル族の権利擁護を訴え、国家分裂を図った罪で現在、服役中の研究者、イリハム・トフティ氏らも挙がっています。
一方、さまざまな賭け事を主催するイギリスの複数のブックメーカーでは、世界で新型コロナウイルスの対応にあたっているWHO=世界保健機関や、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが最も人気を集めています。
ノーベル平和賞の受賞者は、日本時間の9日午後6時ごろ発表されます。
-- NHK NEWS WEB