次世代の通信規格5Gの普及を後押ししようと総務省は携帯電話会社のKDDIと沖縄セルラー電話の2社に対し、今の4Gの基地局を使って5Gのサービスを提供する計画を初めて認めました。
高速・大容量の次世代の通信規格5Gは国内ではことし3月からサービスが始まっていますが、利用できるエリアが限られていることが課題となっています。
こうした中、総務省は9日、携帯電話会社のKDDIと那覇市に本社をおく沖縄セルラー電話の2社に対し今の4Gの基地局を使って5Gのサービスを提供する計画を認めました。
総務省はことし8月、4Gで使われている周波数で5Gのサービスが提供できるよう制度を変更していて、この制度のもとで計画が認められるのは今回が初めてです。
4Gの周波数を使って5Gのサービスを提供する場合通信速度は4Gのままですが、5Gを利用できるエリアを早期に拡大できるうえ、多くの端末を同時に接続でき、データをやり取りする際の遅れがほとんどないというメリットがあります。
総務省は、4Gの基地局を活用してもらうことで5Gの普及を後押ししたい考えです。
-- NHK NEWS WEB