2020年東京オリンピック・パラリンピックが控える中、アメリカのNCAA=全米大学体育協会のように、学校や競技の枠を超えて大学スポーツを統括する新たな組織が、国内で作られる見通しになりました。
「日本版NCAA」と位置づける新たな組織は大学や競技団体、企業などから人材が集まる民間の法人として、平成30年度中の創設を目指します。
検討を進めてきた文部科学省の会議は8日、最終的な取りまとめを行い、日本の大学スポーツについて、学生中心の運営で学校や地域の関心が高くないことや、資金や人材の不足、競技や学校の連携が不十分といった課題を指摘しました。
こうした課題を解決するために、大学スポーツが盛んなアメリカの「NCAA」のように学校や競技の枠を超えて、横断的に統括する新たな組織を作り、学業との両立や就職の支援、競技力向上のための活動費などの支援、それに大学スポーツ全体のプロモーション活動などの役割を期待するとしています。
具体的な取り組みは新年度、平成29年度に各大学や学生競技連盟を中心とした協議会が検討するということです。
-- NHK NEWS WEB