さいたま市は、市内にある劇団の稽古場で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、これまでに劇団員やスタッフなど62人の感染が確認されたと発表しました。
集団感染が発生したのはさいたま市内にある劇団、「ミュージカル座」の稽古場です。
この稽古場では今月4日と6日に公演に向けた稽古が行われ、合わせて91人が参加し参加者の男性1人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かったということです。この男性は、すでに複数の感染者が確認されている都内の劇団の稽古にも参加していたということです。
市によりますと稽古に参加した91人のうち10日までに東京、埼玉、神奈川、千葉の1都3県に住む合わせて62人の感染が確認されました。感染者に観客はいないということです。
稽古場はビルの4階で広さ80平方メートルほどの場所が2つあり、稽古中は音が出るため窓を閉めきり、1時間に1度換気をしていたということです。また、稽古中もマスクやマウスシールドを着用し、部屋や手すり、音響機器などもこまめに消毒していたということです。
埼玉県内では10日、新たに100人の感染が確認されたと発表されましたが、このうち少なくとも38人が劇団に関係する感染者だということです。埼玉県やさいたま市は、感染の経緯や濃厚接触者などを調べています。
また、埼玉県は、同じ配送業の会社でアルバイトをしている20代から30代の外国籍の男性4人の感染を発表し、このアルバイト先に関係する感染者は合わせて21人となりました。
県内でこれまでに感染が発表された感染者は合わせて5048人になりました。
-- NHK NEWS WEB