企業の間で取り引きされるモノの価格を示す、先月の企業物価指数は、消費税率引き上げの影響を除いた指数で前の月を0.1%下回り、4か月ぶりに下落しました。新型コロナウイルスの影響で鉄鋼や生産用機器などの需要が低迷していることが主な要因です。
日銀が発表した、企業物価指数の先月の速報値は、2015年を100とした水準で去年の消費税率引き上げの影響を除いた指数で98.6となり、前の月を0.1%下回りました。
これは、新型コロナウイルスの影響で企業活動が停滞し、鉄鋼や生産用機器、それに繊維製品などの需要が落ち込んでいるためで、4か月ぶりの下落となりました。
去年の同じ月と比べると2.3%の下落となっていて、依然として低い水準が続いています。
今後の見通しについて、日銀は「各国の経済活動の再開により春ごろと比べるとゆるやかな改善が見られるものの、力強さには欠けている。新型コロナウイルスの影響は引き続き企業物価の重しとなりそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB